2017年8月6日日曜日

電池の2次利用についての動向

先日、シリコンバレーにあるメルセデス・ベンツのR&Dセンターにて、電池の2次利用についてのセミナーが行われていました。

(多くの参加者がいました@会場)

電気自動車に使われた使用済み電池を、定置用の蓄電池として活用することをビジネスモデルとするスタートアップ(Freewire 社、The Mobility House社)やバッテリー・マネジメント・システムの会社(Nuvation Energy社)、自動車部品メーカーのBosch社などがパネリストとして参加していました。

現在は電池の2次利用に関する技術的な問題は殆どクリアされたフェーズで、また、経済性に関しても、十分に成り立つケースもあるとのことです。高い信頼性の要らない場面では、second life batteryが十分機能するとのこと。電気自動車の増加が世界的に見込まれる今、面白い領域ではあります。

ただ、課題も多いです。今後新品の蓄電池価格が安くなりすぎると、使用済み電池の「安く手に入る」というバリューが薄れますし、マージンもさらに低くなることでしょう。

ところで、会場となったメルセデス・ベンツ社には、最近彼らが出した家庭用の蓄電池が展示されていました。


先日サンフランシスコで行われたInter Solarでも、「メルセデス・ベンツ・エナジー」として大きなブースを出し、蓄電池を宣伝していました。