2018年7月25日水曜日

エネルギー関連投資の動向

先週、IEAが世界のエネルギー関連投資についてのレポートを出していました。

色々興味深いデータが載っていますが、2017年の投資状況の概要を表すものとして以下のグラフを載せておきます。


2017年はOil and Gasへの投資が2016年と比較すると増えていますが、電力関連投資の方が総額は上回っており、特にNetworks(スマートグリッド関連投資)は投資の勢いが衰えていません。

2018年7月24日火曜日

Google Project Sunroof

先日の記事では、電気自動車インフラの導入可能量をシミュレーションできるサイトを紹介しました。本日は、太陽光発電の導入可能量をシミュレーションできるサイトの一つ、Google Project Sunroofをご紹介します。

こちらで Zipcodeや市の名前を入れると、どのくらいの太陽光発電の導入が可能か、がシミュレーションできます。

例えばアップル本社のあるクパチーノ市であれば、97%の建物に太陽光発電が導入可能で、既に1100以上の太陽光パネルが導入されているとのことです。


導入されている太陽光パネル数の計算には、machine learning技術が使われています。 衛星写真のデータを使ってトレーニングし、太陽光パネルを検出しています。

類似するサイトやサービスは他にも多くありますが、今回は代表的なものとしてこちらを取り上げました。

2018年7月13日金曜日

電気自動車充電ステーションの配置計画シミュレーション

ENELが今年2月に出したレポートでは、オハイオ州のコロンバス都市圏を対象に、同エリアでの効果的な充電インフラ設置について分析しています。

シミュレーションの結果導かれた電気自動車の充電プロファイルは下図の通りで、
以下のように纏められています。

  • 充電の大半は家で、16時〜24時の間に行われる。
  • プラグインハイブリッド車(PHEV)の職場充電のピークは8時頃
  • 走行距離の長い電気自動車には、職場充電は不要
  • 公共のレベル2充電器は、PHEVによって日中、コンスタントに使われる(PHEVオーナーは、電気での走行を最大限にしようとする、という仮定のため)
  • DCFC(急速充電)への需要はそれほどない(レポートではlocal travelに焦点を当てているため)

レポートではChargepointのリアル充電データとの比較もなされており、現実ではレベル2充電器はそれほど使用されておらず、PHEVオーナーは電気での走行を最大限にしようとするという仮定は必ずしも正しくない、という考察もあります。

結論として、充電インフラを以下のような場所(マップ上の赤い点)に設置するのが良い (上図:Level 2、下図:DC)、と提案しています。



より現実的なものにするにはもう少し色々考慮する必要があると思いますが、このようなベースとなるシミュレーションツールを作成したのはとてもよい成果だと思います。

なお、DOEのこちらのページでは、このENELの作ったシミュレーションを使って、米国の州や市のそれぞれで、「どのくらいのEVを導入するならどのくらいの充電器が必要か」がシミュレーションができます。

2018年7月12日木曜日

エネルギー✖️AI スタートアップレポート

こんにちは。早いもので今年も7月に入り、1年の後半となりました。弊社では、今年も非常に多くのコンサルティングプロジェクトに携わらせて頂いており、分散型発電、自動車、蓄電池、AI、ブロックチェーンなど、様々なテーマにおいて調査・戦略作りから実際の事業開発支援まで、多岐にわたりお手伝いをさせて頂いております。

告知ですが、現在弊社では、エネルギー分野におけるAI関連スタートアップの動向調査レポートを作成中です。ユースケース別に、製品・サービスを活用できるスタートアップの一覧とケース・スタディを載せる予定です。

かなり実用的な内容のレポートになるかと思います。ご関心のある方はどうぞinfo@eneleap.comまでご連絡ください。