カリフォルニア州の大手電力会社Pacific Gas and Electric Co. (PG&E)とテスラ社は、カリフォルニア州モントレー郡にあるMoss LandingのPG&Eの変電所にて、大規模なリチウムイオン電池貯蔵システム(BESS)の建設を開始しています。容量は182.5MW/730MWhで、現在オーストラリアで稼働している世界最大の蓄電システム(150MW/193.5MWh)を上回ります。
設計、建設、保守はPG&Eとテスラが担当し、建設終了後はPG&Eが所有し、運用することになっています。2021年の第2四半期にシステムが完全に稼働する予定で、20年の稼働期間の間に1億ドル以上のコストが削減できる見込み。CAISOのエナジー市場とアンシラリーサービス市場にも参画予定とのことです。
今年5月、PG&Eは、2023年までにサービスエリア全体に展開される合計1,000MW以上のバッテリー・エネルギー貯蔵プロジェクトの追加契約に署名しました。その中で最大のものは、同じくMoss Landingに設置される送電接続型の300MWのBESSで、容量は1.2GWhとなる見込みです。
(本件はPGEによる所有・運用案件ですが)一般的に、電力会社向けのエネルギー貯蔵設備は、蓄電システムのベンダーにとってはオペレーションコストが低コストで済み、長期的な契約が多いという魅力があります。電力会社への蓄電購入義務も追い風となり、電力会社向けのエネルギー貯蔵設備は、引き続き蓄電システム市場を牽引していくことになるでしょう。
関連ニュース
https://www.cpexecutive.com/post/pge-tesla-kick-off-behemoth-battery-energy-storage-system/
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(本件はPGEによる所有・運用案件ですが)一般的に、電力会社向けのエネルギー貯蔵設備は、蓄電システムのベンダーにとってはオペレーションコストが低コストで済み、長期的な契約が多いという魅力があります。電力会社への蓄電購入義務も追い風となり、電力会社向けのエネルギー貯蔵設備は、引き続き蓄電システム市場を牽引していくことになるでしょう。
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